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朱霧

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ダイヤはつよし

  • 2015/07/29
  • 刃物・砥石関連

    砥石の面直しとして電着ダイヤモンド砥石のアトマエコノミーの荒・中・極細の3種類を使い分けている
    (SK11の150/600もあるがちょっと幅が狭く薄く持ちにくいこともあって使用頻度は少ない)

    凹みが強い場合は荒で9割平面に戻し、中で平面に、極細で表面を均すという感じ
    天然砥石だと極端な凹みにはならないので中からスタート。新品だと強烈に凸になっていることがあるので荒を使うけどね

    さてこの電着ダイヤモンド砥石だが、どうも刃先に当ててしまうと中砥や仕上砥を使っているときに刃先がポロッと落ちて波状になってしまうことがある
    22倍ルーペを見るとよくわかる

    普通の人造の荒砥だとそういう状態になることが全くない
    刃先に与えるダメージが大きすぎるからだと思うが、今は電着ダイヤモンド砥石で刃先を研ぐことはなくなった

    人造の荒砥は前はシャプトンのを使っていたが、思うところがあり今では荒武者というのを使っている

    本格的な鉈を買ってみた

    本格的な鉈を買ってみた

  • 2015/07/16
  • 刃物・砥石関連

    鉈はシルキーNATAを使っていますが、剪定をすれば鉈の出番は多いのでここいらで本格的な代物が欲しくなってきました


    この刃の形状でぴーんと来た人は鉈に詳しいひとだろう


    富山県下新川郡朝日町の泊鉈鍛冶師 大久保さんの泊鉈(とまりなた)です
    有名な鉈の1つです
    14000円
    トンビ鉈や越中鉈も似た形状ですね


    裏がねえ、これがまたいいんだよ~
    届いてこれ見た瞬間14000円は安いなと思ったもん


    柄はカシューで防水と補強済み。6、7回ぐらいは拭き塗りで重ね塗りしたが、仕上がりはムラは無いがザラザラ気味でうまく出来なかった
    その上にウレタンスポンジで指にフィットするように凸を作って、テニス用グリップテープを巻いてある
    握り具合・滑りにくさが非常によろしい


    鞘も一緒に注文した
    今はPPバンドで編まれた物しかないそうだ
    5000円


    抜け落ち防止がある鞘のほうが都合が良いので新たに作りました
    カシューは9、10回塗りだが、こちらは途中から筆塗り仕上げに切り替えた

    筆はホムセンのやつからチョイ塗りくんに替えました
    (毛が抜けず腰が強いという使い勝手を重視して取り替えたが期待通り、さらに仕上がりのツルツル具合も全然違って驚きました)


    100均の合革コードで適当に編んでみた
    今後は輪っかに金具でも付けてベルトに取り付けられるようにします


    これが鉈抜け落ち防止の木釘
    白虎 切付柳刃包丁の鞘からアイディアをパクった
    穴開ける場所を3mmミスってこんなギリギリの場所になってしまったが


    こうなるので鉈を逆さにしようが抜けませんし、鞘内でガタガタもしません
    木釘を抜けばスムーズに鉈の抜き差しが出来ます

    重さ(鞘含めず)
    NATA:636g(210mmの片刃(ただしそれなりに研ぎ減らしてはいる))
    泊鉈:623g(グリップ改造後)
    とまあNATAのほうがまだ重いというね



    さてこの鉈を研いでみて使ってみましたが、なるほどスカッと切れますなぁ
    この切れ味を知るとNATAを使う気が無くなりますが、NATAは刃をボロボロにするような場所で使うので出番はある
    越中鉈ならまだあるようですが、この地方の泊鉈の鍛冶師はたくさんいたそうですが現在では大久保さんただ一人で引退されたらもう二度と手に入りません

    ちなみに注文方法は直接行けるならそれで、無理なら大久保中秋さんへ電話(午前中までが望ましいらしい?)したのち現金書留でお支払いです
    電話番号は大久保中秋で検索すれば出てきます

    ※2021年8月から注文の受付は休止しているとのことです

    頑丈な台直し器

    頑丈な台直し器

  • 2015/07/08
  • 刃物・砥石関連

    去年に鉋と砥石用の台直し器を買いましたが、ちょっと気になるところがあったので頑丈なのを作ってみました

    蓋付き。設計寸法は420×120×46mm
    蓋は5mmのアガチス。本当は桧が良かったんだけど丁度良い寸法のがなかったので
    ベニヤは桧の構造用合板12mm、厚み調整用の桧の薄板5mm


    枠にガラスを嵌めているだけ
    両面テープや接着剤は今のところ使っていない。使わずとも逆さにして振っても落ちないぐらいには嵌まってるのでそのまま

    ガラスはオーダーメイドでフロートガラス 400×100×15mm
    15mm厚だからどっしりしてます。過剰な厚みだけど、シビれるねえこの厚み

    桧の構造用合板は特類でF4☆
    寸法はサブロク(1820×910mm)しか売っていない。少なくとも岩槻と三郷のスーパービバホームにある
    表面が大変綺麗で、香りも無垢材ほどではないがそれなりに良いです
    裏面は節の部分が抜けてて凹っている箇所が多い


    ベニヤは裏面同士を重ねて接着しているので24mm
    水性ニス塗ろうかどうしようか考えていたが濡れる状況にはならないのでこのままでいいかなって


    ちなみに

    これは今まで使っていた市販の台直し器
    これ強化ガラスだったのかな?強化ガラスは製造上どうしても平面度はフロートガラスよりも劣ってしまいます
    そこに薄さも相まってなお悪化
    そしてそしてガラスと黒の鉄の台座との間にクッション接着テープを貼っているので強く押すと極僅かに凹む
    といういくつもの欠点たちを最近見つけてしまって今回の台直し器を作ったわけです
    もっとも、上記の欠点たちは作業時の手振れほどの影響は無いとは思いますが気分的にね

    刃口狭めました

    刃口狭めました

  • 2015/07/02
  • 刃物・砥石関連

    台打ちして貰った飛鳥の鉋台が、やけに捻れていたのでしっかり台直ししたら刃口が2mmに届きそうなぐらい広がってしまったので埋めることにしました

    樫の薄板が手に入らず
    刃の出が見えにくくなって気乗りしないが、黒檀の薄板ならシマホに売られているのでそれを使いました

    出てるか出てないか微妙な感じだが

    裏から光を当てると多少誇張されるがこんな感じでギリギリ空いてるな的
    しかしやはり刃の出具合が分かりにくくなってしまった
    刃口を狭めると引きが少し軽くなるね


    とは違って出来が段違いですよ
    黒檀と台との間はぴっちり隙間なし真っ直ぐ!
    そりゃあスライド丸ノコで刃口を切り取れば真っ直ぐ正確になるわけで

    洋玉鋼 波乃華

    洋玉鋼 波乃華

  • 2015/06/19
  • 刃物・砥石関連

    実は結構前だが、スウェーデン鋼として有名な鋼メーカーの1つ、アッサブ社のK-120を好んで使用していた小片秀司さんという鉋鍛冶師の鉋が欲しかったので買いました
    碓氷健吾さんも使っていた(雪の華)そうですが、今では見当たらないしあっても超高騰化ということで手が出ませんね
    小片さんも引退していますが波乃華は最後まで作っていたみたいでまだ流通在庫はある模様(安いところから段々消えていってるけど)

    波乃華には白紙1号とアッサブK-120の2種類がラインナップされています
    どちらの鋼も小片さんは得意だったそうです
    白紙1号は焼き入れが大変難しく慣れていないと使いこなせないことで有名な鋼材であり、現在でも造られている日立安来の鋼
    アッサブ社K-120は炭素系の鋼で製造は恐らくは終わっている鋼です

    ちなみに小片さんは波乃華に使用したK-120(炭素量1.25%)を洋玉鋼と呼称しています
    碓氷さんにも洋玉鋼と呼称した鉋があります。序乃舞です
    こちらはウッデホルム社のK990(炭素量1.04%)だそうで、作り手によって洋玉鋼と呼称される鋼は異なるということのようです

    使い比べたわけでも比べて手に取る機会も無かったが、珍しい鋼を使っているほうを選びました

    桐箱入りの鉋は初めてですわ
    噂じゃこの手の桐箱って鍛冶師ではなく問屋が用意していると聞いたことがあるんだが本当かね。どうでもいいけど


    寸八です
    一応箱出しで直ぐ使い仕様となっているのだが
    どうやら仕込みからかなり時間が経って乾燥がしっかり進んだ物だったようで軽く調整は必要でした
    裏金が台に食い込むように締まっていてなかなか外れなかったからなぁ



    波乃華ではなく波の華と銘が切られてますね


    鍛接線が荒々しく乱れているのは結構好きです


    耳を落とし刃も研いだ状態
    ゴマが散ちまくった地金ですなぁ。相当昔の鉄を使ってるようですね
    研ぐとよく分かるようになるが縞模様も見える
    少し耳を落としすぎたかもしれないがこれでも前とは比較にならないほど気を使い水ぶっかけながら火花散らさず大事に落としたんです



    凄く手間の掛かった裏金
    こっちは波乃華なんですね


    裏金を研いでびっくり。表側研いでも意味ないらしいけど
    この荒々しい鍛接線はとても素敵です!



    半包み口らしい
    右側に比べると左側の耳がやや削りすぎだがこのぐらいなら問題ないでしょう


    宝の持ち腐れだが
    この鉋で桧を削ると吸い付くように、そして軽く切れていく
    飛鳥使った後だとあまりの滑らかで笑っちまうぐらい
    確かに値段とか見た目から手間の掛かり具合が全然違うが、同じように研いだあとなのに切れ味がこんなに違うものなのかとビビる