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ブログ管理者:

朱霧

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自己紹介:

不良品引当率が高い
 凝り性、没頭しやすい
 収集することを好む
 隙あらば、ネタに走る
 後悔多く精神が脆い
 前言撤回・有言不実行
 ガチャ運は底辺につき  ブルプロ終わって傷心

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太刀拵えの新規製作依頼は止めとくが吉か

  • 2025/08/19
  • 日本刀

    刀研ぎ師さんの動画内にあった太刀拵えが格好良すぎて影響を受けていろんな人に新規製作の相談してみました

    打刀拵えと比べると金具と工作の手間でどうしても高価になる上に依頼がほぼ無いので作り手が慣れていない
    200万掛けても金具含め全体的なクオリティが価格と全く釣り合わずちゃっちくがっかりされる
    200万あれば打刀拵えならとても比較にならない高クオリティになるからそっちを強くおすすめする
    既製品金具しか使わない拵えは安物レベルなのだが金額はハイクオリティランク、かといって時代物の太刀拵えの金具一式なんてまず見かけないし金具製作からだととんでもない金額になる

    と全員から異口同音で例外なく止められ困惑

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    お盆後に刀の手入れ

  • 2025/08/16
  • 日本刀

    お盆中は普段そのまま出してる拵えも刀袋に入れて休めるという体で人目に触れないようにしてました
    お盆が終わったので解放と一緒に全ての刀の手入れ
    脱脂は購入時と油の変更のときしかしません

    打ち粉は刀購入時に貰ったやつを使ったらヒケ傷を作って研ぎに出す羽目になったので使ってません
    無水エタノールは空気中の水分を取り込むので刀には基本向かないと思いますが水性の唾への対処にはとても向いていると思います
    Aベンジンは水分を取り込む性質はないのでこっちを使ってます
    換気には注意し拭き取り後は数分経ってからミクロワイパーで再度拭きます。刀身全く滑らないので一番危ない作業です

    普段の拭いはカシミヤティッシュとKenko LUCINAGE カメラレンズクロス
    油塗布用に無印良品のはがして使えるコットン、茎はコットンパフ

    油はヤマハのバルブオイル ビンテージ(化学合成オイル)
    この油で相性の悪い刀は今のところない
    丁子油(流動パラフィン)は最近手に入れた1振りだけ一部分だけ塗って1分も経たずに白濁症状が出る相性の悪い刀が出てしまったので使うの辞めた

    現代刀なので普通に茎にも刀身と同じように油差しております
    錆びなしピカピカ状態を維持したいのです
    いうて既に部分的に赤錆びてるものが殆ど(特に目釘穴)ですが錆落し剤は使いません
    Aベンジン(錆落し成分など含まれていないが)で落とせる範囲の錆を落としてます
    茎の錆びが大事?育てるのが大事?次の所有者によろしく

    ちなみに刀身だろうが茎だろうがAベンジンを使った場合は必ず次の日に全体をクロスやミクロワイパーで拭って油を付け直し保管としてます

    柄を下に向けただけで抜けるぐらい緩いのがあったので鯉口に続飯で経木を貼り付ける
    木が緩む湿度の高いこの時期に鯉口調整は推奨されないらしいがさすがに下向けて抜けるのは事故に繋がるので

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    日刀保鑑定書の闇深さ

  • 2025/08/11
  • 日本刀

    日本刀や刀装具の鑑定機関はいくるかあるがトップは言わずと知れた公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(日刀保)
    カラスは白といえば白になるほどの絶大な影響力を持つのが日刀保の鑑定書です
    日刀保以外の鑑定は依頼した所有者は別として世間的には評価も価値の考慮もされません

    鑑定ランクは下から
    保存
    特別保存
    重要
    特別重要
    の4種

    未鑑定品の物件は下から順に上がっていく方式で保存からスタートします
    ただし保存と特別保存は同時に申し込みが可能です
    重要は特別保存を得たあとに特別重要は重要を得たあとでないと申し込めません
    (重要認定からは特別保存までとは合格難度が天と地ほど違うらしいです。それだけに重要以上は価値と鑑定の保証が爆上がりします)

    昭和57年下半期まであった貴重、特別貴重、甲種特別貴重は相次ぐ不祥事や不正品出回りにより廃止され現在では無価値と化しているようです
    さらに平成13年(2001年)に鑑定の不祥事が常習していたことが発覚し文化庁から業務改善措置が出されたがその後も続き、調査が行われた平成20年2月末~4月中旬にて調査期間中の3月まで不正が行われていたことが判明

    つまり平成20年3月以前の鑑定書は不正の垢があるということです
    とりあえずは平成20年4月以降は(定期調査しているのか不明ですが)鑑定には不正がないであろうと思われています
    この辺りの時期を境に公益財団法人日本刀文化振興協会(刀文協)が創設され全日本刀匠会は日刀保から独立することになり現在に到ります


    偽銘だと鑑定不合格だが銘消しして無銘にすると合格になることがあります
    一部の刀剣の種類は物件の姿出来ではなく歴史がないと鑑定書にその種類の記載はされないという歴史基準があります
    それに伴って廃刀令以降の現代刀で重要認定された物件は歴史が浅いため皆無です
    物故刀職(亡くなっている刀職)の作品でないと鑑定されません(自分の所でやってる現代刀職展上位受賞作品ぐらいは受賞同時で保存ぐらい出してもいいんじゃね?とは思いますが)
    偽造や書換品がそこそこ出回っているので確実性が欲しいなら日刀保へ台帳照会しましょう(電話でも簡易照会可)


    鑑定審査の申し込みはインターネット(先着)と郵送(抽選)の2パターンでそれぞれに締切日が異なり枠も独立しています
    保存・特別保存だと刀剣は年4回、刀装具も年4回、重要は年1回
    特別重要は偶数年の4月にしかありません
    昨日8月10日の保存・特別保存インターネット申し込みだと1400件の枠を約15分で受け付け終了するぐらいの人気です

    昇り龍・降り龍 刀身彫刻の剣

    昇り龍・降り龍 刀身彫刻の剣

  • 2025/08/02
  • 日本刀

    剣が欲しくて探していましたがかなり良い感じのが売られていたので即決しました


    降り龍(くだりりゅう)


    昇り龍(のぼりりゅう)

    刀身彫刻は樋は別として梵字とか素剣が定番ですがこの辺りには心引かれません
    花なんていい感じには好みですがなかなか無いですね
    龍はその中間ぐらいのどっちでもいいか的感じですが表裏に龍彫りがあると価値観吹っ飛びますね凄まじい

    彫り師は不明ですが綺麗な彫りに思います
    鎬地のない剣なので平らな面がないところに彫りを入れてるのですよね



    剣の切っ先にもいくつか種類がありますがこの形状が一番好みです
    しかも横手部分にズレがないのもポイント高い。研ぎ師も上手いんだなぁと

    刃長(登録証):52cm

    刀身のみの重量:805g
    ハバキ込みの重量:846g
    白鞘一式込みの重量:1127g
    標準な居合刀よりも重い

    元幅:34.4mm
    中幅:32.2mm
    先幅:33.6mm
    ということで他の剣と同様にほんの僅かに中間辺りで細くなっているくびれ形状です

    元重:9.1mm
    先重:8.0mm

    剣の納刀抜刀は槍と同じように横向きに行います
    刀のように縦向きではありません

    水牛の角で目釘

    水牛の角で目釘

  • 2025/07/01
  • 日本刀

    白鞘用の目釘なんて白鞘で刀を振ることは御法度なので留められれば何でもいいまであるとは思います
    とはいえ竹割り箸はどうかとは思いますが(竹の柔らかいところしか残っていないから)
    定番は煤竹、真竹。たまに動物の角や牙
    拵え用だと油が抜けきった煤竹よりも適度に油が残り粘りのある真竹のほうが良いらしいですが

    B級品で黒染めもされてはいない水牛の角のΦ11mm円柱が手に入ったので作ってみました


    黒染めする方法なんて知りませんが染めていないと角の模様が良くも悪くもよく見えます

    旋盤は持っていないので電動ドリルのチャックに挟んで回転させながら鉄ヤスリでひたすら削って形を作りました
    Φ11mmからだから1時間以上も掛かってましたよダルすぎ
    そのあとはトクサでなめらかにして800番と2000番の耐水紙やすりで水研ぎしピカールと金属ポリッシャーで磨いて20000番と30000番のWA研磨剤で最終研磨して終了
    真竹の目釘とは比較にならないほど大変手間が掛かっておりますが満足度は高いです

    材料はまだありますが2個目を作るかは何とも言えませんが(ドリルで削る工程が一番ダルいので)