粉末ハイスの鉋である酒壷を2種類買ってみました
どちらも常三郎の裏出し不要の粉末ハイス鉋
今はもう粉末ハイス鉋を作ってる人は常三郎しかいないかもね
デカい方は寸八で特別仕様(影仕様)のもの。見た目は酒壷よりも好みだったのでこっちを選択
通常の酒壷は普通口のようですがこちらだと包み口(半包み口?)になっています
小さい方は30mmの細工用豆鉋。いろいろな手直しが必要で使えるまで相当時間が掛かりました
こちらの下端は台頭・刃口・台尻の3点付きにしてあります。2点に比べると正直調整が面倒だわ
杉の白太を柾目と板目で削ってみました
どちらも綺麗に削れます
桧や杉の赤身とは異なり杉の白太はとても難しい。特に板目
ここまで綺麗に削れると削り肌が気持ち悪いぐらいにツルッと滑らかに、そして光ります
もちろん研ぎ立ての刃なら粉末ハイスに限らず可能です
スウェーデン鋼しか他にないが耐久性が粉末ハイスのほうが良好で肌の仕上がりの違いが分からない印象
こちとらDIY視点なのでね
使い勝手が良いんでメインで使うようになってます
これにより越翁とはお別れしました。河よしのはありますがね
※追記
研ぎだが、その前にグラインダーで中スキして凹ませた方が良さそうです
両頭グラインダーが便利そうだが、無いのでディスクグラインダー&スタンドにて行っている
砥石だが中砥からずっとシャプトンを使った方が良さげ
最終仕上げにはシャプトン#12000にWA #10000粉末を用いて二段研ぎで行えば非常に良い感じで杉がヌルッと仕上がることがあります
天然砥石+WAで二段研ぎであっても、手持ちの天然砥石ではシャプトン#12000にWA #10000粉末ほどの仕上がりにはならなかった
粉末ハイスと天然砥石は相性良くないのか?
※追記2
某所で勧められているナニワ スーパー砥石#10000にWA #10000粉末を用いた二段研ぎを試してみました
残念ながら個人的には硬めで水掛けるだけですぐ使えるシャプトンのほうが好みでした
中スキはドリルドライバーに六角軸軸付砥石(ステンレス用)を付けてやった方が綺麗で失敗も殆どないのでこっちに切り替えました
※追記3
酒壷について削ろう会では1000尺を越える長切れ記録を98年5月に出しております(会報にて掲載確認)
具体的には米ヒバ柾目を5~12μmの薄さで1082尺
ただし報告には酒壷ではなく神壷と誤植されています
ちなみに97年8月には1020尺という記録を碓氷さんの「健明」が出しております
※追記4
相岩谷の千枚を手に入れました
この砥石は手持ち砥石で一番固いのですが粉末ハイスとの相性が抜群で、表も裏も最後にコレで研ぐと完璧にカエリが取れるのか良い感じに刃先が仕上がります
毎度毎度安定して杉の白太の削り肌がヌルッと仕上がるようになりました